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samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

入学式

私は、子育てをしながら看護師で働いていたが、自分の娘には看護師にはなってほしくなかった。死と向き合う仕事であり、若い自分にはかなりのストレスになっていた。患者家族の怒り、悲しみを背負うことが辛かった。終末期ばかりケアしていると、自分の人生…

訪問看護の伝承

介護保険が始まり17年経過した。その頃訪問看護ステーションを立ち上げた管理者が定年を迎えている。職場を去るにあたり次期管理者を立ててやめていくのであるが、後継者が育たず、廃業するステーションが多くあると聞く。 私も、現在勤務するステーションの前に、ある医…

定年

病院の退院カンファレンスの時に友人である師長から「私、今月いっぱいで定年なの。3月27日が最後の勤務」と耳打ちされた。 「え?定年?」とても見た目が若いので、まだまだそんな時期とは思わなかった。 昨日27日、本当は花束でも持って会いに行きたかったけれ…

看護師免許

「受験番号2○△番、合格しました」 元気な声でステーションに入ってきた彼女。ステーション全員で祝福した。 彼女は50代後半の医院の准看護師である。 准看学校卒業して、医院へ就職して以来38年勤務していた。 私がこのステーションに就職して以降、いろいろ協働して仕事…

2つのステーション

70代女性。乳がん末期状態。ほぼ独居状態で左上肢(患肢)の痛みがありマッサージを希望しているが、自分のステーションでは対応できないので週2回入ってほしいとAステーションから依頼があった。 Aステーションに同行訪問した。10畳もある広い部屋に暖房器具は…

褥瘡

80代女性。寝たきり状態で認知症あり。ケアマネから「褥瘡ができたので訪問看護に入ってほしい」と電話があった。仙骨部に10cm大の巨大褥瘡ができていた。エアーマットは入っておらず。週5日デイサービスに参加していてデイサービスの看護師は何をしていたのか…

癌と向き合うために

近医からケアマネも含め訪問看護に早急に入ってほしいと連絡があった。 早々に患者様宅へ訪問する。60代女性膵臓がんの肝臓転移。 居間のソファーに横になっている妻は、右わき腹を押さえ顔が歪んでいる。 「痛み止めは飲んでみえますか?」夫が幾種類もの…

最近みた夢

お題「最近見た夢」 自分の役目ー訪問看護ステーションの管理者、母親、妻、祖母、義母と相手によって立場がいろいろある。ゆえにストレスも抱えている。以前は、階段から落ちる夢、地面を無数の毛虫がうめつくし払いのけている夢、階段をあがると2階の床が抜け落…

最期の写真

70代男性肝臓がん末期状態。CVポート管理で在宅移行となった。自営仕事をしながら妻は介護にあたる。嫁いだ娘さんは病院の看護師。2か月後に結婚式をあげるという。父親である患者さんは、結婚式出席を夢見ていた。しかし、どんどん進行する病状。あまり…

何が正しいか

75才男性。長年の喫煙でCOPD発症。少しの労作でSpO2値80%代まで低下。 話し好きで昔話をして下さるのは嬉しいけれど、 5分で肩呼吸となりSpO2値が80%まで低下するので 一旦休憩をして頂くようにしていた。 お風呂好きで週2回どうしても自宅で入浴した…

心が折れる

スタッフの友人の看護師Aさんから訪問看護研修の依頼を受けた。 以前勤務していた訪問看護ステーションを1月に退職し、Aさんはいたく疲れていた。 以前の管理者は「医師の指示だから、点滴だけすればいいんだ」「指示がないのに細かいところまで介入しなくていい」…

これからどうする

80才代老夫婦。妻は夫の暴力を結婚当初から受けていた。親戚、兄弟からは離婚するように幾度となく勧められたが、「でも、ほっとけない」と妻は言い、今に至る。 一人息子さんも父親の暴力で家をでて、音信不通状態。妻の兄弟も関わりたくないスタンスで、保…

マイブーム

お題「マイブーム」 ここ2~3カ月で、体重が4kg増えた。夕食後のデザート、寒さを理由に動かないことが原因。 この年になると代謝が悪く、間食を減らしたくらいでは痩せない。 2週間前、病院勤めの友人に久しぶりに会った。以前より一回り小さくなって…

ちょっとした贅沢

お題「ちょっとした贅沢」 冬の寒い日には、車の暖気運転が必要だ。しかし、エンジンが暖まるまで寒い車のなかで待つのもつらい。昨年、エンジンスターターをつけた。出かける10分前に、家の中からエンジンスターターのキーで車にエンジンをかける。車に乗…

アドラー心理学

「嫌われる勇気」のテレビを見て、アドラー心理学に興味をもった。 早速3冊本を購入。読んでいくうちに 私はだめな管理者であることを痛感する。 自分自身の今までの多くの経験から、すべてをスタッフに指示していた。あらゆりリスクを回避すべく対処してい…

命の値段

70才男性。肺がん末期状態。妻に先立たれ 男で一つで二人の子供を育てた。長男夫婦と孫と同居。長女は嫁ぎ、夫の家業を手伝っている。長女には4つ子がおり、育児と仕事で忙しい毎日を送っていた。 肺がんの病状が進行する中、熱発を機に脱水となった。しか…

苦情

70才代、女性 胃癌末期 認知症、独居。同居している長男さんは有職者で帰りが遅いため、長女さんが毎日足を運び介護されていた。経口摂取ができなくなり、水分摂取も少なくなってきて尿量減少。娘さんは、点滴を希望された。少しでもいいから母親に生きてい…

別れ

84才の医師。訪問看護を積極的に導入して下さり、急変時にはいつでも対応して下さる元気の良い医師であった。しかし、高齢とともに体力は低下、ある日吐血して入院された。退院後は仕事整理され医院を閉じられた。 59才医師。医師である父親の介護を長年…

ぎりぎりの生活

50才代の妻は神経難病を患っていた。介護をしながら4つのアルバイトをかけもちして夫は働いていた。朝4時に起き、新聞配達、7時に帰宅し30分後には出勤。昼1時間帰ってきても妻への食事準備・片付けで、夫自身がろくに食事をとれる余裕がない。4つのアルバイト…

心の支え

夫婦ともに70才前半。夫は大腸癌、妻は子宮がんを患っていた。夫のストマ交換に週2回訪問している。訪問すると、大抵妻は 奥の居室で横になっている。 「食事はどうされていますか?」「おれが、近くのスーパーへ自転車で買いに行っている」「でも、座るとお…

赤い糸

78歳夫婦二人暮らし。内縁関係であったが夫が肝臓がん末期と診断された昨年に入籍をした。妻は本当に献身的に介護をされていた。朝から晩まですべて夫のために時間を費やした。内縁関係が長かったため、近所付き合いは全くない。子供もいない。毎日入る訪…

いろいろな人間模様

ある社長さんのお母さま。胃がん末期状態。できる限り家で看たいという希望で訪問看護の依頼があった。居室は2階にあり、景色の良い庭が眺められる。 訪問すると常に長男がいた。看護師のさまざあまな提案に対して、「そんなことは望んでいない。点滴だけや…

訪問看護の営業

高齢者の多死時代。 昨年12月から、今年の始めで利用者の数が15人減少した。在宅死、入院後死亡など合わせた数である。ある患者さんは、病院で亡くなったと聞いて、土日をはさみ月曜日に挨拶に伺った時に、ご遺体がまだ家に安置されていた。火葬場が混んでい…

内服管理

正月早々に患者さんの息子さんから電話が入る。 「糖尿病の赤い薬が朝の所に入っていない」とのこと。トラゼンタの配薬漏れだった。すぐ訪問して、セットし直す。 どうしてこのような事が起きるのか? この患者さんは内分泌内科、神経内科、泌尿器科と3つ受…

マグロの刺身

少し前の話。 田舎の大きなお屋敷に90才の患者さんと93才の夫が暮らしていた。 90才の妻はパーキンソン病で寝たきり状態であった。 終末期。嚥下障害が進み、固形物は食べられなくなった。とろみをつけたり ゼリー食にするように説明。夫はある程度受け入れ…

御用納め

今日で御用納め。癌末期や点滴の必要な方の訪問は年末年始まで続くが、事業所としての業務は終了する。1月から今まで約80人の新規患者を受け入れた。在宅での看取りは25名。12月に入り、多くのかたが亡くなり、利用者が減ったため、いろいろと見直す時間もで…

自分の生きた証し

終末、鹿児島に旅行した。日々の喧騒を離れ、静かでゆっくりした時間を過ごせた。土日だけしか営業していないそば処「みなみ」で昼食。手打ちそばは昔、祖母が作ってくれた味と一緒で懐かしく暖かな気分になった。お客さんは私達だけ。挽きたてのコーヒーも…

生きた証し

寒くなって、最近多くの患者さんが亡くなっていく。 ご家族は「もっと看てあげればよかった」と涙する。看取りは、どんなに精魂こめて介護したとしても、残された家族には悔いが残る。思いが深いほど、悔いが残るような気がする。「こんなに一生懸命、暖かい…

多職種協働

「介護職に必要な医学知識」の講演を約100名の方に行ったアンケート結果がでた。 大変満足48名、満足39名、普通2名、やや不満1名。87名の方に満足以上を頂き、実際ほっとしている。せっかく講演するのだから、仕事を終わりの夜にわざわざ足を運んでいただい…

嫁姑

相手を思いやる心。それは、親・子供などの血縁に関係なく、ある程度、人として備わったものである。しかし、それが嫁、姑の関係になるとなぜか歪んで受け取られる。 お嫁さんが姑のことを思って、薄味にしたり、カロリーに気を配ったり、自立するために自分でで…

お参り

自宅で亡くなられた場合、2~3週間後にお線香を持って、お参りに伺う。 祭壇の前で、故人の思い出話しを聴くことができる。 病院から退院してくる時に、その妻は「私は看れませんよ。嫌です」と言った。 病院スタッフは、夫婦間で何かあったようだと言って…

富士山登山

70才代男性 胃癌肝臓転移の末期状態。治療効果なく緩和目的で訪問看護開始する。 富士山に10回以上登頂、フルマラソンも何回も出場するなどスポーツマンであった。 肝腫大で腹満があるにも関わらず、ジーパンをはいている。「お腹、きつくないです か?」「…

点滴指示

医院やクリニックでも訪問看護をしているところがある。 その医院と訪問看護と連携するときがある。点滴指示が口頭で言われる場合は、 必ず書面で頂きたい旨を連絡する。そうすると「後でだす。うちの医院はいつもそうしている」と返事がくる。 それは そこ…

在宅は医師で決まる

70歳男性Kさん。糖尿病、脳梗塞、神経因性膀胱でほぼ寝たきり状態。 認知症の周辺症状である妄想、暴言・暴行行為が激しかった。 バイタルサインを測ろうとすると、暴言とともに看護師に殴りかかる、枕を投げる 妻が静止しようと手を握ると、妻の腕を思い…

ゆとり

管理者の仕事をしていると、どうしてもデスクワークが多くなり、運動不足になる。 医師への提出する書類を、近くの医院へ歩いて持っていくことにした。 普段は車でばかり移動しているため、あらためて街並みを眺める。 この川に鴨と白鷺がいたんだ・・・この…

伝える

介護職の方に必要な医療知識の講演を依頼されて、今資料を作っている。 普段 私達が何を考え、何を判断し、どのように対応しているかをわかりやすく まとめることがいかに難しいか痛感している。 この資料作りのために、ブログが書けなかった。 パワーポイン…

閉塞感

昔の病院は長期入院ができた。高齢者でも、出来る限りの治療を行い、リハビリもしてからの退院ができ、看護師も看護計画、看護過程の展開ができ、やりがいを持って仕事ができていた。 現在ではどうか・・・入院期間の短縮で入院は2週間から3週間。地域連携…

田舎の両親

私の両親は信州で二人暮らしをしている。父は86才、母は83才。 父は最近ヘルニアの手術をしたため、帰省した時に患部を見させてほしいと言ったが 父は「大丈夫、ちゃんと先生に診てもらっているからいい」と見せてくれない。 料理の得意な父か、栄養バランスを考…

自分の居場所

80代女性。糖尿病からくる神経障害で視力低下、神経因性膀胱から膀胱留置カテーテル管理が必要であった。認知症の進行から攻撃的行動、介護抵抗、妄想など周辺症状もみられ、留置カテーテルの自己抜去リスクがあり、毎日導尿のため訪問看護開始となった。 入院中は不…

自己責任

70代女性、長年の喫煙が原因でCOPD発症。少し動くとSpO2値80%まで低下する。 日常生活、常時酸素吸入が必要であった。 元美容師のその方は、とてもおしゃれで、他人の目を気にされるため、外出の時こそ 酸素が必要なのに、あえて使用せず外出していた。 …

夫婦の機微

80才男性、肝臓がん末期。病院から訪問看護の依頼を受け、カンファレンスのため訪院する。 担当看護師からは「夫婦仲が悪いので在宅での看取りは無理だと思います。」 在宅に戻って、その言葉の意味が理解できた。 「動ないと歩けなくなるからトイレぐらい歩いて」…

家政婦

介護保険制度が始まって、家政婦の仕事はだいぶ減った。しかし、まだ家政婦で働いている人も多い。 その家政婦さんは81歳。きちんとお化粧をして、吸引、胃瘻処置、排便処理、清拭など手際よくこなされていた。しかし、患者さんは夜間せん妄があり、寝るれ…

生きる目的

80才男性。胃癌の術後で寝ている時間が長く体力が低下していた。 手術は上手くいき、転移もない。きちんと栄養をとり、リハビリをして 体力の回復を待てばいい状態であった。 夫婦二人暮らし。寡黙な患者さんは、妻とほとんど会話しない。ケアマネが勧めるデ…

キャッチボール

主治医に訪問看護指示書を頂き、訪問看護を行っている患者さんには、毎月「訪問看護計画書」と「訪問看護報告書」を提出する必要がある。訪問看護管理療養費の算定要件にもなっており、毎月主治医に提出している。 受け持ち看護師が、月終わりになってくると…

自由であってほしい

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」 5年後は定年退職して家でゆっくり自分の時間を楽しんでいる予定。 長い間、仕事に追われてきた。好きな仕事であるため苦に思ったことはないが、年月を重ね 体は老いてきている。夕方、車…

道路工事

年末に近づいてくると、いたる所で道路工事が始まる。患者さんの家にたどり着くまでに大回りをしたり、遠くに車を停めて、長い距離を歩いていかなければならない。 「工事しているから、入れないよ!」「すぐそこの家に行きたいんです。まだ、工事始まってい…

月日の流れ

93才。女性。息子夫婦は母屋に住んでおり、廊下続きの離れに本人一人暮らし。 20年前・73才に大腸がんにてストマ造設。その後、自分でストマ管理していた。 今年、虚血性腸炎、総胆管結石で入院。退院後より、訪問看護の依頼があった。 初回訪問。10…

施設入所

80代男性。一人暮らし。大腸がんを患い人工肛門(ストマ)造設しての退院であった。 一人でストマの処置ができないため、訪問看護が入ることになる。 きれい好きな患者さん。冬はストーブの上でアルミホイルにサツマイモを包み 焼き芋をつくっていた。部屋中…

HDS-R

神経難病の患者さんの在宅の調整をとってほしいと病院の退院調整の看護師さんから電話があった。家の中が足の踏み場もないとのこと。早速訪問。狭い家屋に中は、物であふれていた。とにかく片付けるしかない。患者は娘さん。介護者がご両親であった。 両親と…

行政

地域包括ケア推進会議に参加している。医師会、歯科医師会、薬剤師会、病院、ケアマネジャー、施設、ヘルパー、訪問看護ステーションというメンバーで行政が司会進行をしている。 多職種連携の研修も2回開催し、参加者は「顔の見える関係ができてうれしい」…