samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

家族指導

 

病院から退院して家に戻る場合、家でも医療処置が必要な方には訪問看護が入り、病院と同じように医療処置を家で行っていくことになる。

退院前に病院で医師・看護師・訪問看護師・ケアマネジャーなどが集まりカンファレンスが開催される。病棟看護師は「息子さん(60代)には、血糖測定、インスリン注射指導して習得されています」と説明があった。神経因性膀胱のため、膀胱留置カテーテル挿入したままの退院となった。

私は、この退院前にカンファレンスで言われた家族のスキル内容を、実際家に帰ってから本当にできるか確認するまでは、信用いないことにしている。

この患者さんの家族もそうであった。

訪問時、「今朝の血糖はいくつでしたか?インスリン注射はうてましたか?」の問いに

「血糖?あー300だったかなー?インスリンは針が曲がっちゃった・・・」と。

翌日、訪問看護師が手技確認するために訪問。血糖測定はなんとか及第点。血糖値を忘れないうちにノートに記録するよう説明。インスリン注射は腹部の皮下脂肪をつままず、しわしわの皮膚に針を刺そうとしているので、腹部の皮下脂肪部分をつまみ、皮膚を伸展させてうつよう説明。家族は「あー曲がらずうてた」との声。

入院日数の短縮で、受け持ち看護師が、不定期に病院に訪れる家族に医療処置の指導を行うことは大変である。それならば、訪問看護師に託してほしい。不十分な部分を家での生活に中で、訪問看護師が補うことができる。病院を退院するときに、看護師の勘で「この患者さんや家族大丈夫かなー」と感じたら、訪問看護へつないでほしい。住み慣れた家で指導説明を受けた方が、患者さんや家族もリラックスして聞けるし、看護師に質問しやすいと思う。

ちなみに、訪問看護ステーションも選ばないとだめだけれどね。

病院でちゃんと指導しておいてください!とか、なんでできないのに退院させたの!とか言うステーションだったら、任せられないから・・・

看看連携で、継続看護ができていけば、もっと多くの患者さんが家に帰れるかもしれないですね。