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samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

満足な最期

ケアマネジャーから在宅での看取りをしたい患者さんがいると相談があった。肺がん末期、癌性疼痛が強く、呼吸苦も強かったので、看取りを考慮して癌性疼痛管理に強い医師を紹介。病院主治医と在宅医の連携のもと、在宅へ戻った。ご家族は、とても献身的に介護されていた。

訪問看護師が行うフットマッサージを見ながら「私たちも行ってもいいですか?」「ぜひそうしてあげて下さい。ご家族がされる方が本人様にとって、何倍も嬉しいと思いますよ」。

嚥下困難が出現していたので、痛みのコントロールは退院して直後より内服から貼付剤に切り替えられた。ほどなく麻薬の持続皮下注射に切り替えられた。

本人の最期の希望は、残していく妻を守ってほしいこと、親戚に医師がみえるのでその医師に最期を看取ってほしいこと、痛みなく安らかに亡くなりたいことであった。

癌性疼痛は持続皮下注射でコントロールできていた。妻を守ることに関しては、娘さんたちやお孫さんが「大丈夫だよ、僕たちが守るから・・・僕がこの家継ぐから・・・毎日様子見に来るから」「お父さんには本当に良くしてもらった。ありがとう」と最期まで声掛けをされた。下顎呼吸となり、時間単位となった時には、親戚の医師に連絡。在宅医と親戚の医師とも連絡を取り合い、希望通り信頼されている親戚の医師に最期を看取って頂いた。永眠された日は、妻の誕生日であった。 

人生の最期、いままで生きてきた“人となり”が見えてくる。徳を積んだ人は、きっと自分の希望通りの最期を迎えられるのだと感じた。