samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

陰部のスキンケア

夏の時期、オムツを使用している患者さんは皮膚トラブルをおこしやすい。

排尿して、すぐオムツ交換して下さる場合はいいが、多くの場合、介護者側の都合が優先される。尿は排泄されて以降、時間経過とともにアルカリ性に変化するため、皮膚へのダメージが大きくなる。そこに真菌が付着した場合、患者さんは痒くてつらい。

私たちのステーションでは、コラージュフルフルの泡石けんを使用している。抗真菌成分と殺菌成分(細菌の増殖抑制作用)配合のため、皮膚トラブル予防ができる。1本約2000円と高価ではあるが、100プッシュ使用でき、これで皮膚トラブル予防、改善できるなら、かえって安いのではないか。

スキンケアの基本は洗浄、保湿、保護である。まずが、皮膚の汚れを落とすときに皮膚に負担がないよう泡で洗い流す。保湿はサニーナを使用。スクワランと消炎剤(グアイアズレン)が配合されていて、オムツかぶれ予防になる。あとは、以前紹介した弱酸性オムツ使用で、ある程度高齢者の皮膚は保護される。

ずれの予防のため、電動ベッドをギャッジアップした時の「背抜き」も必要。

毎日の少しの手間と、患者さんの気持ちになったケアを忘れないようにしたい。