samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

強み

長年訪問看護の仕事をしていると、その地域の医師、ケアマネ、サービス業者それぞれの特徴、人間性、思いなどすべて把握できるようになる。

病院のMSWから在宅医を教えてほしいと電話がはいったときは、疾患名や地域を聞いて医師を紹介する。

 

「癌末期であれば麻薬を処方できる医師で看取りに強いのはA.B医師2人です。その患者さんの家に近い所はA医院です」

「持続皮下注やセデーションできる医師は限られています。C.D医師です。受け入れOKか一度電話してみてください。」

「Eクリニックに家族が希望されているのですか・・・E医師ですと、もしかしたら最期は病院になるかもしれませんが、それでもいいですか?」

長い間、いろいろな医師との関わりで、医師の発言や対応、在宅への思いを肌で感じ

医師の性格と傾向を理解する。面白いことに、今まで関わった医師が発言した内容は驚くほど記憶に残っている。

訪問始めた時に「君は地球にやさしくないね(10月28日ブログ参照)」と言われて以来

医師の発言には非常に敏感である。

命と密接に関わる仕事であるからこそ、より人間的で寄り添ってくれる医師への紹介率は必然と高くなる。医師と患者ではない、医師と看護師ではない、人間と人間なのだ。

魂に触れる仕事でもある。人の心の、奥深い思いをくみ取れる人と仕事を一緒にしたい。

いろんなことを知っている強み。これからも生かしていきたい。