点滴指示
医院やクリニックでも訪問看護をしているところがある。
その医院と訪問看護と連携するときがある。点滴指示が口頭で言われる場合は、
必ず書面で頂きたい旨を連絡する。そうすると「後でだす。うちの医院はいつもそうしている」と返事がくる。
それは そこの医院の慣れあいであって、本来してはならない事である。
口頭で聞いた指示にどれだけの信憑性があるのか?
「俺はそんなこと言っていない」「私はそう聞きました」なんてことがあっていいの
か?人間は間違える動物である。だから、書面に書いた指示を何人もの看護師や家族で
確認するのである。
私の訪問看護ステーションでは、点滴指示箋をみながら 訪問看護師と家族でよみあげ
ながら確認している。ダブルチェックは必然。家族とともにチェックして、家族の前で点滴を準備する。そして、何のための点滴かも説明する。
医院の看護師さんは、そのようなことなく 自分で口頭で受けた指示を自分で準備する。
恐ろしいのは間違っていても、家族はわからないという事だ。
点滴指示書を書くのがめんどくさいのだろう。しかし、人の命に関わることに関して、めんどくさいなんてことはないはずだ。
大きな組織では守られていることが、小さな組織ではトップの考え方でスタッフが左右される。しかし、看護師である以上、そのような医師に対して きちんと意見がいえないといけないと思う。
なんのための国家資格か。医師の言いなりになるための資格ではない。
やるべき事はきちんとやる。患者さんのために。
点滴指示以外でも同じことが言える。保助看法の法律のもと、働いていることを自覚
し、医師の命令だからと言って、医師の施行する範疇まで行っていいわけがない。
看護師として毅然たる態度が必要である。