samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

褥瘡

80代女性。寝たきり状態で認知症あり。ケアマネから「褥瘡ができたので訪問看護に入ってほしい」と電話があった。仙骨部に10cm大の巨大褥瘡ができていた。エアーマットは入っておらず。週5日デイサービスに参加していてデイサービスの看護師は何をしていたのか?ケアマネに主治医この褥瘡の件知っているのか聞くと「お話しはしました。でも自分(医師)はあまり褥瘡を診たことがないと言われていました」

あまりにも巨大褥瘡のため、市民病院のWOCと連携をとり、ひとまず入院し加療することにした。5cm大に縮小した所で退院時共同指導を開く。会議の場で在宅医が自分は自分なりに考えていたことを言い訳がましく繰り返していることが哀れに思えた。

褥瘡の処置方法、ポジショニング方法、食事の内容、デイサービスへはやはり行かせたいとの事でデイサービス先にエアーマット準備して頂いた。訪問看護も週2回入り評価していった。褥瘡の程度をみながら外用薬を在宅医に提案。半年で完治した。

いつも思う。褥瘡をつくってから訪問看護を入れるのではなく、褥瘡をつくらない介護をしてほしいと。ケアマネがもっと褥瘡の勉強をしてほしい。リスクが高い利用者へは家族に説明して、エアーマットくらい最初から入れておいてほしいものだ。

在宅ではケアマネジャーのスキルで在宅療養が決まる。

褥瘡をつくってからでは医療費がかかる。患者さんへの身体的苦痛、家族の負担を考えると真剣に取り組んでほしい。