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samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

2つのステーション

70代女性。乳がん末期状態。ほぼ独居状態で左上肢(患肢)の痛みがありマッサージを希望しているが、自分のステーションでは対応できないので週2回入ってほしいとAステーションから依頼があった。

Aステーションに同行訪問した。10畳もある広い部屋に暖房器具はなく寒い。下肢が軽度屈曲しており下肢のマッサージをしている。ワセリンをつけてマッサージしているが、なんせワセリンなので伸びない。これで気持ちいいのか?左上肢(患肢)の痛みに関しては、レスキューが効かないから先生に相談しないといけないと言っている。

本人のADLを見てみた。自力で起居、立位ができる。他動的にアキレス腱のストレッチしていてもすでに拘縮気味になっているためあまり効果ないが、立位をしっかりとることで重力でストレッチができる。最初はつま先立ちだったが、3分もすると自然に踵が床につくようになる。「踵が床についているのわかりますか?伸びてますよー」と言うと本人はとっても嬉しそうに「こうやって立てばいいんやね。これからやってみる」と嬉しそうだった。両下肢の筋肉の緊張が高いが、寒いことにも関係しているので、足浴して十分暖めてから筋肉をほぐすリラクゼーション図ることにした。また、左上肢も寒さからかなり冷感が強かったので温タオルで十分温めた。「痛みが和らぐね」

レスキュードーズではとれない痛みと思われていたが、対症療法を考えただけで緩和ができた。

その患者さんの家に初めて訪問して、環境、居住空間、疾患からくる症状、投薬、ADL本人の考え方を総合的にアセスメントして看護の方法を考えていく。

Aステーションでは、本人がマッサージしてほしいというので本人の家にあるワセリンをつかって、とりあえずマッサージをしていた。しかし苦痛の緩和が図れず、もっともっとマッサージをしてほしいという欲求になっていった。Aステーションの方法が間違っていたわけではない。一生懸命対応されていた。ただ、経験からくる引きだしの数が少なかっただけだ。

寒いという環境を考慮し、温める⇒心もリラクゼーション⇒ストレッチ、ほぐすマッサージ⇒痛みの緩和⇒満足する・・・ちょっと手を加えるだけで患者さんの満足度が上がる。

自分でできるストレッチ・・・独居に近い状態であるからこそ、自分でできる能力を引きだしてあげることも大切。

この患者さんは2つのステーションを使ってみて、どのように感じたか・・・