samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

苦情

70才代、女性 胃癌末期 認知症、独居。同居している長男さんは有職者で帰りが遅いため、長女さんが毎日足を運び介護されていた。経口摂取ができなくなり、水分摂取も少なくなってきて尿量減少。娘さんは、点滴を希望された。少しでもいいから母親に生きてい…

別れ

84才の医師。訪問看護を積極的に導入して下さり、急変時にはいつでも対応して下さる元気の良い医師であった。しかし、高齢とともに体力は低下、ある日吐血して入院された。退院後は仕事整理され医院を閉じられた。 59才医師。医師である父親の介護を長年…

ぎりぎりの生活

50才代の妻は神経難病を患っていた。介護をしながら4つのアルバイトをかけもちして夫は働いていた。朝4時に起き、新聞配達、7時に帰宅し30分後には出勤。昼1時間帰ってきても妻への食事準備・片付けで、夫自身がろくに食事をとれる余裕がない。4つのアルバイト…

心の支え

夫婦ともに70才前半。夫は大腸癌、妻は子宮がんを患っていた。夫のストマ交換に週2回訪問している。訪問すると、大抵妻は 奥の居室で横になっている。 「食事はどうされていますか?」「おれが、近くのスーパーへ自転車で買いに行っている」「でも、座るとお…

赤い糸

78歳夫婦二人暮らし。内縁関係であったが夫が肝臓がん末期と診断された昨年に入籍をした。妻は本当に献身的に介護をされていた。朝から晩まですべて夫のために時間を費やした。内縁関係が長かったため、近所付き合いは全くない。子供もいない。毎日入る訪…

いろいろな人間模様

ある社長さんのお母さま。胃がん末期状態。できる限り家で看たいという希望で訪問看護の依頼があった。居室は2階にあり、景色の良い庭が眺められる。 訪問すると常に長男がいた。看護師のさまざあまな提案に対して、「そんなことは望んでいない。点滴だけや…

訪問看護の営業

高齢者の多死時代。 昨年12月から、今年の始めで利用者の数が15人減少した。在宅死、入院後死亡など合わせた数である。ある患者さんは、病院で亡くなったと聞いて、土日をはさみ月曜日に挨拶に伺った時に、ご遺体がまだ家に安置されていた。火葬場が混んでい…

内服管理

正月早々に患者さんの息子さんから電話が入る。 「糖尿病の赤い薬が朝の所に入っていない」とのこと。トラゼンタの配薬漏れだった。すぐ訪問して、セットし直す。 どうしてこのような事が起きるのか? この患者さんは内分泌内科、神経内科、泌尿器科と3つ受…