samansa59’s blog

訪問看護の仕事の中で感じたことなど自由に書いていきます。

御用納め

今日で御用納め。癌末期や点滴の必要な方の訪問は年末年始まで続くが、事業所としての業務は終了する。1月から今まで約80人の新規患者を受け入れた。在宅での看取りは25名。12月に入り、多くのかたが亡くなり、利用者が減ったため、いろいろと見直す時間もできた。マニュアルの見直し、事業報告のまとめなど普段じっくりできていなかったことに時間を費やすことができた。

訪問看護ステーションの実習や研修受け入れも76名あった。忙しい中、各スタッフが患者説明や同行訪問など本当に頑張ってくれた。ターミナル患者9名を同時進行で看ていたときは、本当に繁忙で大変だったが、皆で協力して乗り越えた。

各スタッフのスキルがあがり、一人でマネージメントできるようになったおかげだ。

管理者が、スタッフそれぞれの強みを見出し、伸ばすとともに 弱いところをフォローする。そして、管理者自身が絶対ぶれない信念を持って仕事に望まないといけない。 すべては「患者さんのために」。患者さんのために訪問看護師として何をすべきか・・患者自身の疾患の理解、全身状態の把握、ADL状況、家族関係、家族の介護レベルや理解度、介護スキル、居宅環境、金銭的問題、主治医との連携、在宅チームとの協働、そして患者自身がどうしたいと考えているか・・・ありとあらゆる方向からアセスメントして何をなすべきか考えていく。そしてすべてを統括できるコミュニケーション能力と導いていく力を兼ね備えないといけない。患者さんのために、医師に意見をいうことも必要。 スタッフ全員が、トータルマネージメントできるようになってきている。 任せられるということは、管理者としては嬉しい限りである。 エキスパートな看護師は、個別性に応じた看護を直観的に実践している。

来年はその直観的実践が確実に記録に残るようにしてきたい。良い看護をしていても、記録にして継続看護できなければ意味がない。頭の中で行っている看護過程がきちんと記録に残ることが重要。まだまだ、課題がたくさんある。

来年も一つずつ達成できるように、事業計画をしっかりたてようと思う。