誇り
全国訪問事業協会から、訪問看護ステーションの管理者に15年以上携わっている人を表彰して下さる便りが届いた。私は、自分へのご褒美と思い、東京で開催される表彰式に参加することにした。
当日集まってきた管理者たちは、数多くの事業を立ち上げたり、功績をあげた方々が多く、自分自身そこに参加したことに引け目を感じてしまった。
別に頑張ってきたのだから、堂々と式に参列すればいいものを・・・
成し遂げた功績の大きさなんて関係ないと思っても、場違いな所にきた感じがして、食事会には参加せず帰宅した。
翌日、長年一緒に働いている同僚からプレゼントをもらった。そこには、ねぎらいの言葉と共にMIKIMOTOのパールの飾りのついたボールペンが入っていた、パールの飾りの部分には私の名前のイニシャルがついていた。
私が今まで頑張ってきたことをわかってくれていた人がいた。
涙があふれた。このパールのボールペンは私の誇りである。